ガム飲んじゃう。

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ざっくり感想:愛しのアイリーン【畑山】

こんばんは畑山です。時間が有り余ってる身なので、自分ばっかり更新してすいません。

 

 

先日日比谷のTOHOシネマズシャンテで『愛しのアイリーン』を観てきました。

 

いや〜、とてもいい映画。観終わった後のグズグズした感情までもが味わい深く、心の奥底で沈殿していきます。

話の内容を大まかに言えば、日々自慰行為に勤しむ独身田舎男がフィリピン女性を金で買って夫婦になる映画です。

原作漫画の読者にお伺いしたところ、どうやら映画では本当の結末までは作られていないそうです。でもあの終わり方で良かったかもしれない。中途半端に終わらせることで、先述のグズグズした気持ちが残ってるんじゃないかなぁ。

「えっ!この後アイリーンはどうなったのさ!?シアワセになれたのか!?」という疑問から、「アイリーンのシアワセって何だろう、と言うかシアワセって何だ…?」なんてズブズブと深く自分の考えを掘り下げていきたくなります。

 

あと、アイリーン役のナッツシトイさんの演技が可愛らしいのに対し、安田顕さん演じる岩男の母を演じた木野花さんの演技が本気で怖いです。これは怖すぎる。

息子への行き過ぎた愛情が、逆に息子の運命を大きく捻じ曲げていき、その結果の狂い具合が震えます。こんな感じで狂われたら自分も狂いたくなる。

 

恋愛経験ゼロの岩男と日本語が不自由なアイリーンはお互いに自分の気持ちを表現できなくて、その「できない」という事実が次第に大きなヒビになっていく様がよく分かる映画でした。観て良かった!

自分の地元では『愛しのアイリーン』が上映終了してしまったのですが、都内近郊であればキネカ大森が11月7日まで公開しておりますのでぜひご覧ください。

 

 

 

余談ですが、最近はCS放送で録画した『美味しんぼ』を観て、登場人物のぶっ飛び具合に驚かされています。

例を挙げると、「牡蠣に合うワインは無い(日本酒が一番合う)」って山岡士郎の発言。いやいや、それは一日本人の極端な主張であって、海外の人にはワインが牡蠣に合うと思ってるかもしれないだろ!ツンデレグルメ大魔神(海原雄山)と同レベルでイかれてるな!!

富井副部長の愚行、無神経発言メーカーの栗田さんなど、思わず突っ込まざるを得ない言動のオンパレードに笑ってしまいます。気になる方はぜひご覧ください。本物のグルメアニメってやつをお見せしますよ……