ガム飲んじゃう。

3人の管理人による自由で変なブログ

ざっくり感想:勝手にふるえてろ【畑山】

お久しぶりです。畑山です。

 

 

 

ようやく大きな仕事が終わり、自由な時間が増えたので久しぶりに更新したいと思います。

 

他のメンバーは更新していないようですね。このブログの存在を忘れているような気がして少々寂しい気持ちがあります。

 

 

 

 

 

さて、某日長いこと足が遠のいていた映画館を訪れ、ある映画を鑑賞して来ました。

 

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綿矢りささん原作小説の『勝手にふるえてろ』です。

 

 

新宿シネマカリテでの鑑賞を予定していたのですが、夜の回が満席で断念。公開から少し経っているものの、人気はまだあるんですねー。

今回訪れたヒューマントラストシネマ渋谷は小さめの映画館で待ち時間はひっそりとした雰囲気です。でも上映中の映画が終わった頃はたくさんお客さんが居て賑わっていました。

勝手にふるえてろ』もなかなかの賑わいで、女性の方が多い印象でした。イチ役の方が人気なのでしょうか?作品自体も映画.comでは高めの評価だった事も一因かもしれません。

 

 

人気の作品なだけあり、自分もかなりの期待を寄せて鑑賞しましたが……ヨシカに理解が出来ず終始苛立たしさを感じてしまいました。

猛スピードで現実と絶望に引き戻した後、ニとの掛け合いで多少救われた感じがして苛立たしさは軽減されます。でもやっぱり作品全体の評価としては、「すげぇムカつくなヨシカ!!でも人間ってこんなもんだよな!」に尽きます。

 

 

他人からしたらクソほどどうでもいい些細な思い出が、本人からすると大切で、相手との強い繋がりを持っているような気がするものです。

「相手(イチ)もきっとそうだよね?」と勝手に思い込んでしまう人間像が痛いほど伝わり、ヨシカが愚かすぎて苛立つんだと思います。ムカつく見せ方が上手いですね。松岡茉優さんの演技が光っています。

 

 

最後まで同じような展開が続くので、結構ダレます。正直もう少し端折れたはずです。「名前」というポイントに関して重点を置けるように時間を割いても良かったのではないでしょうか。

終盤で猛スピードな展開なのはヨシカの絶望を際立たせるためなのかなと思いますが、その演出よりも前に映画に対する興味が無くなってしまいました。もっと早い段階で展開が変わっていれば、強くこの作品に引き込まれたに違いありません!

 

しかし、くたびれたモカシンを脱ぐシーンが、ヨシカの性格をよく表していて非常に良かったです。それだけでヨシカのだらしなさと言いますか、怠惰な性格が垣間見えていますね。

「おっ、なるほど」となるシーンはそのワンシーンくらいです。すいません。原作未読者なので、『勝手にふるえてろ』というタイトルが何を指しているのかもよく分からないまま終わりました。

どうやら原作ではヨシカが長年想っていたイチに対しての発言で、映画においては一見咬ませ犬キャラのニに対しての発言のようですね。

 

 

以上がざっくりとした『勝手にふるえてろ』の感想でした。偉そうに語って失礼いたしました。